チアシード
Posted 2015.09.21学名:Salvia hispanica (サルビア ヒスパニカ)
※「サルビア」とは「save(救う)」を意味しています。
科目:シソ科
食用の部位:種子
産地:メキシコ南部など
植物の詳細:メキシコ原産のシソ科の一年草で、約1mもの高さになります。種子は茶色の他、白っぽいものもあり、料理によって使い分けることができます。
チアシードの特徴
日本でもおなじみのスーパーフードです。チアシードとは、メキシコ原産のシソ科の植物の種のことで、マヤやアステカなどの先住民族などの栄養源となっていた食材です。チアは薄紫色の小さな花を咲かせますが、その花が咲いた後のさやの中に種が作られ、この種が食べられてきました。
チアシードは栄養成分の宝庫です。メキシコの先住民族には肥満、糖尿病、高血圧、心臓病などはなかったと伝えられています。また、アメリカのインディアン達にも肥満型はいなかったと言われています。水とチアシードさえあれば、少しのカロリーで豊富な栄養素が摂れ、健康を維持できていたからと考えられます。
チアシードには約40%もの食物繊維が含まれています。 チアシードは、水の吸着力が強いため、水に浸すと数分後に膨張しはじめ、数時間後にゼリー状になります。その膨張率は約10倍です。したがって、10gのチアシードが膨張すると100gもの重量になります。
そのゼリー状のチアシードを食べると胃袋が10倍の食べ物を受け取ったという錯覚を脳に起こさせることで満腹感を感じます。満腹感を得られることで食べ過ぎ防止につながり、この特徴がダイエットに適したスーパーフードであると言えます。
またチアシードには、必須アミノ酸9種(バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、トリプトファン、メチオニン、フェニルアラニン、ヒスチジン、トレオニン)や必須脂肪酸のαリノレン酸、カルシウム、カリウム、鉄などのミネラルなど栄養素がたっぷり含まれており、ダイエットだけで無く生きていくのに必要なエネルギーも摂れる万能食材でもあります。
こんな方に
チアシードに含まれる食物繊維はこんにゃくにも含まれるグルコマンナンという水溶性の食物繊維で、腸内で水分を抱え込んでゲル状となり必要のない成分を吸着して排泄する働きがあります。また代謝に必要なミネラル成分も含有しているのでダイエットに適したスーパーフードといえます。また必須アミノ酸9種、必須脂肪酸のα-リノレン酸も含有しているので健康維持にもオススメです。
<チアシードに含まれる特徴的な栄養成分>
- グルコマンナン
- ミネラル(カルシウム、カリウム、鉄など)
- アミノ酸(必須アミノ酸9種全て含有)
- α-リノレン酸(必須脂肪酸)